--/--/--//--.
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006/07/08//Sat.
七夕の思い出
どうやら7月7日は七夕のようだ。いうまでもない。しかしどうだろう。ちょっぴりドジっ子な僕は、日付が変わってから七夕に気付いたのである。

七夕といえば、僕の故郷では奇妙な習慣があった。そんなこともあったなと、急に思い出してしまったので、ここに記しておく。




僕の故郷は北海道のとある街で、GLAYの出身地といえばわかる方もいるだろう。その街では、七夕になると子供達――主に小学校低学年の子――が俄然、元気いっぱいになるのだ。しかし中学一年生だったパイ少年は、その春に引っ越してきたばかりだったので、この街の「七夕のしきたり」など知る由もなかった――

ちょうど8年前の今日、僕は40度近い熱にうなされていた。しかも運悪く両親は家を開けていた。高熱の息子を置いて出かけるなんて、よほどの大切な用事があったのかと思いきや、彼らはお洒落な店で大人のデエトを楽しんでいたらしい。両親が仲良しなことは素敵なことだ。

パイ少年はひとりで下痢・嘔吐と戦っていた。意識は朦朧としている。前の日の部活で頑張りすぎたのかもしれない。高熱は下がる気配すら見せなかった。

すると不意に、家のチャイムがなった。独りきりの家で聞くチャイムの音は、なぜか妙に響き渡り、寒気すら感じさせた。

今の僕だったら、そんな状態の時の来客には完璧に居留守を使う。しかし当時は童貞純朴少年、クソ真面目に応対してしまったのだ。

僕は覚束ない足取りで玄関に向かった。視界はぼやけたままだ。玄関にお菓子が山積みになっていたが、そんなことに疑問を抱くことすらしなかった。もう一度ピンポン、という音がなった。僕は玄関のドアをゆっくりあけた。

そこにいたのは、見たこともない小さな子供達だった。

一体、誰だろう。高熱で思考力が減退していたこともあり、僕の頭の中混乱してしまった。彼らは僕の戸惑いなどお構いなしに、声を揃えて歌い始めた。


「たけーにたんざく たなばたまつり 
        おおいにいわおう ろーそくいっぽん ちょうだいな」








え?







彼らは続けた。


「たけーにたんざく たなばたまつり 
        おおいにいわおう ろーそくいっぽん ちょうだいな」

                         (ココでこの曲が聞ける)






ロウソク、ですか。放火、ですか。
僕は至極真面目に、身の丈が半分程度の子供達にいった。

「ロウソクはないよ? あぶないよ?」

それを聞いたチビっ子ギャングたちは声を荒げた。

「お菓子だよ!」








お菓子かよ!






その時は知らなかったが、この街の七夕ではハロウインのようなことをするらしいのだ。子供たちにはロウソクではなく、お菓子を渡す。玄関に山積みになっているお菓子も、これで合点がついた。母上は井戸端会議でこの情報を仕入れていたのだろう。でも、でも……。

とりあえず僕は山積みになっているお菓子を、無造作に彼らにわたした。喜ぶチビギャン。騒ぐチビギャン。早く帰れ。

その後も、チャイムとあの忌々しい歌が何度も続いた。途中から居留守を使おうとした。しかし、それは無駄だった。チャイム連打とドアパンチが始まるだけだった。函館キッズはエキゾチックだ。




心身疲れ果てた僕は眠りにつこうと思った。しかし、耳から離れないのだ――





「たけーにたんざく たなばたまつり 
        おおいにいわおう ろーそくいっぽん ちょうだいな」







お菓子かよ!







 

長文になってしまったが、読んでくれてありがとう。
ついでに↑をクリックしていただけるとさらにありがたい。
template by 白黒素材

//
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
a>